トリツカレタ男


・今日は待ちに待った釣り決行日。思い思いの服装に身を包み、道具を磨く。深夜の車内はさながら修学旅行のバスみたい、「俺お菓子にガム持ってきたで」「小遣い1万でいけるかなあ?」などと、小学生の様にはしゃぐ俺とGMとカマス皇子とカヅ。後ろの車には巡礼の旅を終えたガンダムとバスがいる。おそらくそっちもクラスで誰が好きか、なんて話で盛り上がっているに違いない。
・高速を120キロで飛ばし、和歌山は加太へ。途中寄った釣具屋のおじさんは歯がなくていい人だった。ほんで相変わらず和歌山のオークワはでかい
・さあ釣ろう!と一人5キロはありそうな荷物(しかも持ちにくい)を持ち、防波堤の先っちょまで行く。竿の用意をし、椅子を出す。しかし10分後に豪雨が。雨なのか涙なのかわからない水を体で感じ、一路引き返す6人。屋根のあるところで休憩し、止むことを願いながらコーンポタージュをすする。
・この時点でバスが寒いとの理由で車(暖房付き)に住み着く。雨も止んで釣りだすが、数分後、風に耐えられずカヅとガンダムが車へ
・俺含め3人は黙々と釣る、釣る。しかし釣れない!暗いからだろうか..全く当たりがこない..
・とそこにおじさんが「ライト当てなきゃ釣れないよ」と神の一声。おじさんのライトを貸してもらい、竿をたらすとアジが入れ食い!!釣れるは釣れる!小アジが釣れる!結果的に50匹ぐらいアジを釣ったが、この時点で釣ったのがほとんど。ありがとうおじさん..
・そんなこんなで空が明るくなり、漁師が船を出す。珈琲をすすり、竿はもうしならない。